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My sister's keeper ~ わたしのなかのあなた ~

わたしのなかのあなた
Jodi Picoult
早川書房 2006-09
本の概要
アナ・フィッツジェラルドは13歳。白血病を患う姉ケイトのドナーとなるべく、遺伝子操作によってデザイナー・ベイビーとして生まれてきた。それ以来彼女は、臍帯血の提供にはじまって、輸血や骨髄移植など姉の治療のためにさまざまな犠牲を強いられてきた。ケイトの病状は一進一退を繰り返し、両親はついに残された最後の手段である腎臓移植を決意する。だが、アナはこれを拒み、弁護士を雇い両親を相手取って訴訟を起こす。「もうこれ以上、姉の犠牲にはなりたくない。自分の体に対する権利は自分で守りたいの」と。突然の娘の反乱に戸惑う両親。しかし、アナの決意は変わらない。はたして前代未聞の裁判の行方は?そしてケイトとアナの姉妹の運命は…


昨日の夜にようやく読み終えた本。

この本を初めて手に取ってのは3年前、新刊で出ていたのを図書館で借りてきたのですが、本のテーマがどうしても受け入れられず、結局読まずに返してしまいました。

今年になって、この本が映画化されるというニュースを見たのをきっかけに、やっぱりこの本の内容が気になってしまって、この本を買うことに。

とはいえ、本を買ったのが7月の半ばで、読み始めたのが今月。

やっぱりどこか「知りたくないなぁ。」という気持ちがあって、なかなか読む気になれず。

そうしているうちに映画の日本公開が近くなって、映画の映像をちらほら見るようになり、「テレビで映画の感想とか見ちゃわないうちに読まなきゃ。」と思ってようやくページをめくったのですが、それでもすんなりと読み進められず、結局読むのにひと月もかかってしまいました。



読み終えての感想は、正直、複雑...。

終盤、アナがこの裁判を起こした理由などは「やっぱりな。」という感じだったのですが、ラストはどうにも納得いかない終わり方で。

なんだか最後の最後になって、このお話の軸になっている部分をはぐらかされたような感じです。

物語としても悲しいし、私はひとつの家族の決断を最後まで見たかったのに、こうなって終わってしまうの?という残念な気持ち。

このテーマですがすがしい気持ちでの終わり方は無理だろうとは思ったけど、正直感動よりも、悲しさで涙するしかない本でした。



臓器移植に関しては、私がもし脳死状態になったなら、生命維持装置で命を永らえるよりも、これが私の天命だったと、使える臓器は提供されて、誰かの生きるチャンスに生かしてほしいと思ってます。

自分の家族が目を覚ますことのない自分のせいで束縛されるのは嫌ですし、今生きていても、家族の幸せを一番に考えてしまうので、その時は悲しくとも、静かに眠らせてほしい。

一日でも早く普通の生活に戻って、時々思い出してくれればそれで十分だなぁと思います。

しかし私がこう望んだとしても、親が自らの決断で、私の心臓を止めることが出来るかといえば、それはたぶん難しい。

もし自分が親であったら、きっとそれは出来ない。

わずかな可能性や奇跡を信じてしまうに違いない。



または家族の誰かにこの物語のケイトのように3歳にして大病が見つかり、適合するドナーが見つかるまでその子の命が持つか分からないと言われたとしたら?

私だったら、たとえそれが倫理に反すると言われても、遺伝子操作で次の子を儲けるという道を選んでしまうかもしれない。

私が産む立場じゃなくても、もし家族がその決断をしたとしたら、きっと反対はしないと思うし、かすかな望みにかけてしまうと思う。

親の立場としたら、ただ死んでいくのを黙って見ているということは、何にも増して耐えられない状況ではないかと思います。



私も読む前は、移植の為に子供を儲けることの倫理観についてを突き詰めていく話なのかと思っていました。

しかし、この物語は倫理観や法律という大きな枠組みの中での選択ではなく、ひとつの家族が決断をせかされつつ道を選択して進んでいく姿を描いています。

間違った選択をしても家族が死に、決められずに立ち止まってもまた死が待っている。

こんなつらい状況の中での13年間、家族がその時にどんな心情だったか、どんな行動をしてきたかを、すべての登場人物の目線で物語は進められていきます。

あるひとりの人物の目線で話が進むのではなく、次々と主格になる人物が変わるので、正直とても読み進めにくい。

これがラストで一気にパズルのピースが繋がって、それまでぼんやりしていたそれぞれの人物像が最後に鮮やかに現れるという作者の手法は面白いと思いました。



私は特に涙もろい性格なのですが、読み終えた次の日も思い出して泣けてしまうほど、心に残るものは多い話です。

この姉妹には兄が一人いるのですが、私の心には、この彼の気持ちが一番に残りました。

感動で泣けるというのとはちょっと違うと思いますが、もしこのテーマに多少なりとも興味をもたれたならば、本なり、映画なりでこの一家族の物語に触れてみて欲しいです。

法では裁けない問題が、世の中にはあるということを、私たちは知っておくべきだと思います。
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テーマ : 本の紹介   ジャンル : 本・雑誌

こういったフィクションのようでノンフィクションの文庫本は
あまり読まないからなんとも言えないんだけど…
すごく深い内容なんだね。
私も涙もろいからきっとこういうの読んでたら、ずっと思い出しては泣いたりしちゃうのかなぁ。。。
私が読むのって、ライトノベルばかりなの。(マンガが文庫になりましたって言うようなね)
それでも、やっぱりジーンと心に響くものもあるし
やるせないなって思うものもある。
それはフィクションであれ、ノンフィクションであれ同じことだとは思う。
あねちゃんのように作者の伝えたいこと、きっちり読み取れる読み方をしたいなぁ。
…って文章乱れてる?なんかイロイロと変な内容になっててゴメン^^;

★蓮ちゃんへ★

こんなコメントしづらい記事に書いてくれてありがとうね。
私も普段は自分が楽しめる本しか読まないんだけど、この本はなんかずっと気になっていて、映画化されたのをきっかけに読んでみたの。
最後まで読んでみて、納得いかないこともあったけど、読まなきゃよかったとは思わないし、だからといって人に積極的にすすめるような本でもなくて。
ただ自分の思ったことを残しておきたかったので、ブログに感想を書きました。

この記事を書いてる時にテレビでAIさんがStoryを歌ってて、なんか映画の姉妹のことを歌ってるようでまたボロボロ泣いたし。(汗)
なんか一旦入り込むと涙腺弱くなって困っちゃう。(^^;

考えさせられます。
どんな産まれ方をしたにしても、自分の子供には変わりない訳で、どっちが大切と言われるとやっぱりどちらも自分の子だから選べないと私は思うのね。
だけど、この家族の判断もそれなりに理解出来るから、興味のある話。
日本では映画化されるんだね。
原作読んでみたいと思います(日本に帰ったら 笑)

★puriさまへ★

この本は子を持つ親が読んだらかなり気分が落ちる本だと思う...。
奇想天外なファンタジーを読むときは別だけど、こういう半分ノンフィクションのような本を読むときって、自分の現在とか、これまでの経験が平行して頭をよぎっているから、「もし自分だったら?」と考えるとどんどん悲しくなっちゃうんだよね。
自分の家族に同じようなことが起こったら、モラルに反すると言われても「命をあきらめる」っていう選択肢はまず選べないだろうし、一筋の光でも希望があれば、そっちを選ぶのが人間だと思う。(すべての人がっていう訳じゃないけど。)
"My sister's keeper"っていう原題がものすごく生々しくってなんか嫌だったんだけど、本を読み終えるとこのタイトルに納得なの。「わたしのなかのあなた」じゃ、ちょっと軽すぎるなぁって。

イギリスでも映画は公開されてるんじゃないかなぁ、たぶん吹き替える必要がないから、もう上映し終わってるのかも?

コメントをどう書こうかと思って迷っているうちに遅くなりました。
人生の中で読むべき本と言うものがあると思うんです。
例えば高校生のときに、犬養道子「人間の大地」って言う本を読んだんですね。
実はカトリックの学校に通っていて、学校の推薦図書で、正直押し付けられたというと語弊がありますが、イヤイヤ読んだ本なんですよ。
だけど、その時に知ることの大切さと言うことを学んだ気がします。
残酷な描写ばかりが続く昨今のバイオレンス小説は読む気がしませんが、本当の意味で人間がやってきた残酷な行為、戦争のドキュメンタリーも含めて目を背けちゃいけないというようなことがあると思います。
その意味で、正直この本を読むかどうかまだ迷ってはいますし、読んだ後どんな感想を自分が持つのか計り知れませんが、今読んでおく必要があるのかもしれないなと思います。

★がっちゃんへ★

この本は感想を書くことがとても難しい本でした。
本を読んでいる間、これまで経験してきた看護とか介護とか、それと自分の身近で家族間での腎臓移植した人たちのこと、治らない病に苦しむ人とその家族など、自分の中にある知識が平行して出てきてしまい、遠くで起こっている出来事のひとつとして捉えながら読むことには集中できなかったので、私が書いたこの本の感想は、純粋に本の評価を書いているとは言えないと思っています。
ですから、素直に「感動したからたくさんの人に読んでもらいたい!」と言う人もたくさんいると思うし、このブログを読んで「そこまで重い話しかなぁ?」と思う人もいると思います。

目の前で溺れている子供がいたら、助けに飛び込めば自分も命が危ないと分かっていても、自分の行動を止めることができない。

うまく言えないけど、実際に決断を迫られた時、倫理感が愛情を超えるのって難しいと思うんですよね。それが自分が守りたいものであればなおさら。
本当はもっと書きたい思いはあるんだけど、書いたらこれから本を読む人にはネタばらしになってしまうのが辛いところです。
ものすごく面白い本ならともかく、私も読むまでに相当時間がかかった本なので、送りつけるのも迷惑な話だし、今でなくとも、もし「読んでみたいな」と思ったら、本を買う前に連絡してください。(^-^)

ありがとう(^-^)

あねちゃん♪
勇気づけられるコメントありがとう(^-^)
そうだよね、ブログのレシピにそこまで要求されるの、やっぱりおかしいよね。
同じように感じてくれて、安心しました。
記事にしようかどうか迷ったのだけど、
ここ数日ずっと悩んでいたので決着をつけたくて、書いたんです。

↑の映画、実は気になっていました。
原作本、もっと気になります。
でも扱っているテーマが重いだけに、
手に取る勇気がなくて・・・
あねちゃんの紹介文を読むだけで満足してしまいそうです・・・
気になる作品なので、いつか機会があったら本を読んでみたいと思います。

★めいちゃんへ★

いやいや、いきなりあんな風に書かれたら私だって傷つくなぁ。
あのアップルパイを考えるのに何度も試行錯誤したんでしょう?
例えば「先日買ったパン粉には乳製品が使われていて、少ないですがそういう製品もあるようなので注意書きがあったほうがいいかも?」とか書いてくれるなら「親切な人だなぁ」って感謝するけど、あれはちょっと言いすぎだと思った。
私たちって他の方のブログで「美味しそう!」って思ったものをまねして作ったり、アレンジを加えて楽しませてもらっているわけだし、その中で材料の選択って自分でするべきものだと私も思う。

↑この本、映画のほうは見てないんだけど、DVDが出るころには見てみようかなぁって思ってます。
本は予想通り、読んだ後気分がずーんと重くって、次の日も思い返しては泣けてきちゃって。(^^;
もうしばらくはコメディだけ読もうかなと思ってます♪(笑)

答えはないけど

私もチョット抵抗があって読めないなぁ

思う事があり前に臓器移植について書いたことがあって
私は基本 臓器移植は貰う側・提供する側であっても反対
お互いに生きていられる状況ならば一部理解は出来るけど

この本は生きて渡せる臓器だし 家族同士だけど
だからこそ余計に複雑なのかもしれませんね
同じ子供でありながら片方に犠牲を強いるという状況は

そしてこれが
誰かの心臓を止めてしまう移植であれば
尚のこと抵抗があります
確かに機械をつけて生きているのが生きていることか
と言われる方もいるかもしれませんが
家族であれば可能性を信じるはずです

人は自分に与えられた命で充分なのでは?
と個人的には思っていて
この話しに正解なんてないのだけれど
命って尊いものだから
人の意志で やりとり出来るものであっていいのか?
と常に疑問に思っています

以前テレビで 脳死のお子さんの親御さんが
この子の臓器はあげられませんと
なくなってから自分達の臓器提供に署名した話
涙が出ました...自分達ならともかく
目の前の例え脳死状態でであっても
自分の子供の臓器だけはあげられない...
それって当然の親心です
臓器移植法案により その親心に叛し
無理矢理提供させるような状況にだけはなって欲しくない

多分本も読めないし 映画も見れないと思う

あ~!なんか上手く書けないけど...ごめん
変だったらコメ消してね

★komomoさんへ★

こんなコメントし辛い記事に書いてくださってありがとうございます。

本の感想を書くには大変重いテーマだし、このブログはレシピブログなので、無理して本の紹介などはする必要もないのですが、いろいろ心に残るものの多いお話だったので、素直な気持ちを書いてみました。
ですので、この本の内容も、読んで私が感じたことは記事に書いてあるとおりなんですね、そしてこれは臓器移植がどういうことであるかとか、その是非について書かれているものではないので、komomoさんが書かれている内容についての私の意見をここで書くことを控えさせて頂きます。

このブログを始めたときにそれなりにテーマを決めてやっていて、「法律を含む政治のことや、ゴシップなんかは、ご飯が美味しくなるような話でもないので書かないようにしよう」という決まりごとが自分の中にあって、そんな理由で申し訳ないですが、せっかく書いていただいたメッセージに、ちゃんと答えた形でのお返事が出来ずにすいません。

でもしっかりとkomomoさんが書いてくださったことは読ませていただきましたし、コメントを寄せていただいたことに感謝しています!
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